ニートが日雇い労働を一日で辞めた理由
基本的に暇すぎる日常を送っているので、気晴らしに初めて工場での日雇い労働をしてみた。
体験した感想を言うと、もう二度とやりたくない。
自分にとっては今後小遣い稼ぎの選択肢にすらならないと確信。
それほどまでに思った理由は何か?
待遇が悪い
時給はたった850円で、しかも交通費なしだ。
ロッカーは鍵がないし、盗まれたらどうするんだと思った。
こういうことからして、自分が雑に扱われてる奴隷であることをよく思い知らされる。
そのくせ出勤前の連絡や同じ派遣会社の人と集合など、めんどくさい要素も多い。
ひっきりなしに電話をかけてくる派遣会社の営業が悪魔に見えた。
しんどい
工場のライン作業で、商品の積み込みや詰め込みをやったけど、ほとんど動きっぱなしで普段から運動してないニートにとってはきついものがある。
パートのおばちゃんのほうがよっぽどキビキビ動いていて、使える人材だった。
しかもそういうおばちゃんは妙に意識が高く、細かいところに気を配っていろいろ要求してくる。
日本のサービスや品質が高いのは、待遇に関係なく頑張っちゃう人がいるからだと思わされた。
時間が経つのが異様に遅くて、30分経ったと思って時計を見たら15分しか経っていなかった時は絶望した。
楽しいことをしている時と苦しいことをしている時は、時間の流れが違うんじゃないかな。
空気が嫌だ
やはり日雇いに来るのは訳ありっぽい人ばかりだ。
もう見た目からして闇を感じてしまう。
日本語が怪しい東南アジア人もたくさんいて、そういう作業場のどんよりした空気は非常に重たい。
昼飯は外のベンチで食べた。
周りの人が風俗やギャンブルの話で盛り上がってる中、一人、空を見上げながらコンビニのおにぎりを頬張っていた。
俺は一体何をやっているんだろう、なぜここにいるんだろう。
そんな思いがこみ上げてきて、悲しくなってしまった。
一度体験してみるのはあり
高校生と同じ時給で、しんどく、どんよりとした空気の中で働くというのは自分には無理だった。
ただ、クタクタになった勤務後は解放感に満たされ、飯が美味く感じた。
夜もよく眠れて気持ちよかった。
普段の生活のありがたみを際立たせるために、あえて苦痛を経験するという点では意味があったかもしれない。
これからキャリアを描いていく若い人は日雇い労働を経験しておくのはいい。
ああいう世界を若い時に見ると、自分は頑張らなければと思えるはず。