ニートなら絶対考えてしまう一発逆転を振り返る
長いこと労働をしていないニートのワナリです。
レールから落っこちてしまうと、以前はそれが悔しくて人生で一発逆転をしてやりたいと思うことが定期的にありました。
ニートをやっている人なら特に分かると思う。
社会的な地位が欲しくなることもあるじゃないですか。
自分はもう就職はする気があまりないけど、ニートにとって立派な社会人になるという誘引は強力なんです。
それを手に入れようとした時、どんなことを考えるのか。
難関資格系
日本で最高峰の資格と言えば、医者・弁護士・会計士の3つがまず頭に浮かぶ。
資格に頼って人生逆転しようと思ったらこの3つぐらい高度な資格でないと無理。
逆転願望を抱いていた自分はこれらの選択肢を検証したことがある。
医者
個人的に3つの中ではいろんな意味で一番あり得ない選択肢。
資金的に国立大学を目指すしかないけど、その難易度は私立文系の俺には計り知れない。
準備に数年かけて奇跡的に受かったとしても、6年もの学生生活を送らなければならない。
つまり就業するまでに下手したら10年以上かかる。
試験にさえ受かればほぼ就職が保証されるのはいいけど、コストと時間と難易度をトータルで考えると即座に無謀と判断できる。
弁護士
これもかなりヘビーな資格。
旧司法試験より簡単になったとはいえ、新司法試験でも東大法学部を卒業した人がばんばん撤退しているので、とても太刀打ちできるイメージが沸かない
試験を受けるためには大学院に行かなければならないけど、その費用と手間がかなりのネック。
せっかく試験に受かっても就職難という話はよく聞く。
ただ、一部の話を大げさに取り上げているだけで、実際には試験にさえ受かればほぼ就業はできるという指摘もある。
公認会計士
この中で一番興味があったのはこの資格。
まず、かかる資金と時間という点でハードルが他の2つに比べて低い。
資格予備校ならならせいぜい100万前後だし、通信制もある。
もちろん滅茶苦茶難しい試験であることは間違いないけど、2年ほどで受かる可能性がある資格。
一番ハードルが低い反面、受かった時にその仕事に就けるのかが問題。
医者や弁護士よりも年齢やそれまでのキャリアがを重視される傾向にある。
20代後半ぐらいまでに取得できれば何とかなりそう。
弁護士と同じく飽和状態という話はよく聞くけど、その手の噂はどこまで根拠があるか不明。
よく知らないのにAIに置き換えられるなんて言ってる人もいるし。
こういう人は単にネットの情報を元にして語ってるか、雰囲気で語ってるか、身の回りの極端なサンプルで全体を語っている可能性がある。
1番の問題は就職できるかどうかの不安を抱えたまま勉強が続くかどうか。
薹が立ってしまった心
難関資格の勉強は凄く辛いことなので、それを支える強烈なモチベーションがいるんだけど、正直自分にはない。
やっぱり遅すぎる感は否めない。
万が一上記のような仕事に就けたとしても、働きたいかというともはや微妙。
お金は欲しいけど、しんどい思いはしたくない。
給料高い仕事はその分大変だからね。
20代中盤頃ならもっと何とかしてやろうって想いが強かった。
鉄は熱いうちに打てというけど、自分の心は冷めきってしまった鉄かな。
情熱とか、上昇意欲とか、そういう想いがどんどん無くなってる気がする。
自分の底が大方見えてしまってるからだろう。
心の老人化がどんどん進んでる。
なんというか、本当に無味乾燥として、淡白な毎日を送っている。
刺激がなさすぎて、ちょっと頭がおかしくなりそうだ。
人生が前よりどうでもよくなってきている。
まだ生きていたいと思うし、美味しいものも好きだし、女性も好きだけど、自分の人生という感覚が薄れてきている。
前に仮想通貨でなけなしの貯金をぶっこんで百万単位の損失を出したんだけど、そこまで心理的ダメージはなかった。
残された時間は少ない
もはや若者と呼ぶのも躊躇される年齢になってきた。
今後数年で変わることができなければ自分はずっとこんな感じで生きていくんだと思う。
うじうじ考えていないで何か行動をしなければならない。
年を取る度に時間の経過速度が上がっていく。
1年が嘘みたいに早い。
自分の強みを活かすとしたら、もうリスクを取れるぐらいしかない。
社会的な地位や家庭を持っていない人間の利点はそこだ。
失敗しても元々なのだから、安心して取り組めばいい。
行動の始めとして自分の心と向き合うために、ヴィパーサナー瞑想の合宿に申し込んだ。
今月から行く予定なのでそのことはまた記事にしたいと思う。