これがアメリカクオリティ!ハリウッドスターを目指す日本人性奴隷と出会った話。
数年前、いろいろあってアメリカに中期滞在をしていた。
あっちでは多くの現地在住日本人と出会った。
グリーンカードで働いている人、留学生、メキシコからやってきた人、不法滞在者などなど。
そんな出会いの中でも一際記憶に残ってるのはK君だ。
K君との出会い
K君とはあっちで作った知り合いを介して出会った。
当初からやたらとフレンドリーに話しかけてきてくれて、すぐに仲良くなった。
一体なぜこんなにフレンドリーなのかと思ったら、俺が某アナウンサーに似てるらしく、そういう系統の顔が好きらしい。
やたらとスキンシップをしてくるやつでちょっとうざかったけど、まあ人懐っこいやつなので軽く流していた。
俺がホモじゃなくて良かったね、と言われた日にゃさすがに気持ち悪かったけどね!
彼は高校時代はイギリスに留学し、大学はアメリカの映画学科を卒業して、ハリウッドスターになる野心を持つ若者だった。
でも、ステータスは不法滞在者。
主役級を目指しているらしいけど、ぶっちゃけそりゃ無理ってもんだよ。
海外ドラマ見てれば分かるけど、大体アジア人は変な役回りだからね。
マシ・オカ的なポジションを目指すしかないんだろうけど、本人はマジで主役を目指しているようだった。
そんなこんなで、いろいろお互いの身の上話をしているうちに彼の現在置かれた状況を聞いていると、とんでもない事実が分かってきた。
彼は自分よりも倍以上の年上のおばさんと同居し、性奴隷にされているというのだ。
これは比喩ではなく、文字通り奴隷だ。
その待遇は以下の通り。
- 週6日の不法労働によって得たお金を全て貢がされている。
- 食費は基本1日に2ドル支給され、その他は随時支給
- おばさんに性の奉仕を強要され、クンニは毎日させられている。
- 通信機器で他の人間と連絡を取ることは禁止
- 勝手に外出はできない
こんなこと現代でありえるか?と最初は疑問に思った。
いろいろ突っ込みどころが多かったので彼の話に興味津々だった。
彼を以前から知っている人の話によれば、奴隷にされてから1年で見た目が5歳は老け、ストレスから相当太ったようだ。
髪型はジョンレノンみたいな長髪だったので、当初おしゃれでやっているのかと思っていたけど、単に髪を切る金がないという理由らしいw
さらに、望まぬ性的奉仕を繰り返したことにより、若干20代中盤にしてインポになるという不幸に見舞われた。
悲しすぎるだろ。
そりゃ無理も無いよね。
自分が毎日50代のおばさんに性行為を強制させられることを考えたら、確かに苦しいと思う。
そう考えたらAV女優や風俗嬢は凄い。
毎日親父を何人も相手にするのだから、その苦悩は相当なものだと思う。
何故奴隷になったのか
なぜそんな状態に陥ってしまったのかを聞いてみると、事の始まりはK君の性癖にあるようだった。
熟女好きな彼は当初おばさんと自ら望んで付き合い、同棲を始めた。
でも、そのうち若い女の子と浮気をするようになった。
それをおばさんに見つかって咎められると、口論になり、つい暴力を振るってしまう。
暴力と言ってもちょっとどついたぐらいのことらしいが、それが致命的だった。
おばさんはこのことを利用して訴えると脅迫してきたらしい。
幼少期からアメリカに住んでいて、法律を熟知していてるおばさんから訴えられたら非常にまずい状況だったようだ。
K君にはハリウッドスターになるという夢があるので、前科がつくのは何としても避けたかった。
詳細は忘れたけど、有罪判決を受けると強制送還になってしまうんじゃないだろうか。
そこで彼は何でも言うことを聞かざるを得なくなる。
おばさんはまず彼のパスポートを没収して身動きを封じた。
そしてそのまま時間だけが過ぎ、彼のステータスは合法滞在者から不法滞在者に変わってしまう。
こうなるとますますおばさんに服従するしかない。
パスポートも持っていないようでは、どこにもいけないからだ。
それをいいことに要求はどんどんエスカレートしていき、遂には現代の性奴隷へと成り果ててしまった。
こんな過酷な待遇を受けている彼におばさんのことをどう思っているか聞いてみた。
もし法律が許すのであれば今すぐ殺したいそうだ。
しかし、よく自分より2倍ぐらい年上のおばさんと付き合えるなと思う。
その特殊な性癖が災いしてしまった。
ストックホルム症候群
そんな過激なことを口では言っているK君だったけど、歪んだ依存関係のようなものを感じた。
今の状況を何とかしようと思わないのかと尋ねたら、おばさんといると何も考えなくていいから楽だと言っていた。
ここでピコーンと来たのがストックホルム症候群。
wikipediaによると、犯罪被害者が犯人との間に心理的な繋がりを築くことらしい。
誘拐された人が警察を欺こうとしたり、銀行強盗にトイレを許可されると感謝するなど、実例は結構ある。
そんな彼も例に漏れず、たまにおばさんからご褒美をもらうと凄くありがたがっていた。
完全に調教されてるじゃねえか!
見かねた自分が日本に帰ろうぜと誘っても、どうしてもアメリカでスターになる夢を捨てきれないみたい。
うーん、不憫としか言いようがない。
夢があるならしょうがないし、それを自分があれこれ言うことじゃないけど、なんだかなー。
現代の奴隷はたくさんいる?
公的には奴隷制度は無くなっているけど、K君のように脅かされて、奴隷にさせられているケースは日本にもあるかもしれない。
以前、AV女優が強制的に出演させられているというニュースが話題になったけど、あれを当初聞いた時は全く無関心だった。
あんだけノリノリで演技してお金を貰ってるのに、無理やりやらされているなんて単なる言い訳に聞こえた。
でも、K君のような状況を考えると、中には脅かされたり、騙されたりしていることもある気がしてきた。
いろんな事情で表に訴えることができないだけで、実は今でも他人から望まぬ生き方を強制させられている奴隷がいるかもしれない。
そう思いを巡らせれば、すぐに頭に浮かぶ有名な事件が2つ。
尼崎事件と北九州連続換金殺人事件。
凄惨で、複雑な人間関係を含む事件だ。
これらの事件では、加害者によってある家族が乗っ取られ、親族まで奴隷にされているにも関わらず、外では学校や職場に通って日常生活を送っていた。
この乗っ取りが発覚するまでにかなりの時間が経過し、加害者の命令によって家族間での殺し合いが発生した。
これらの事件みたいに、意外と現代の奴隷は自分たちの身の回りにもいるかもしれない。
たまーに凄いかわいい子がAV女優になるけど、あれも闇を感じる。
K君の解放を祈る
K君には奴隷解放の条件が提示されていて、あと数万ドルほどおばさんに納めれば解放してくれる約束らしい。
そのために彼はせっせと働いて金を貢いでいた。
解放されたところで、不法滞在の身分で一体どうするのかと思うけど、グリーンカードを何とか取得する算段のようだ。
正直、日本に逃げれば終わるのだけど、それをやるとアメリカに二度と入れなくなるのでその選択肢は彼にない。
彼と最後に会ってからもう年単位の時間が経過していて、今はどうなっているのか分からない。
連絡先の交換はおばさんから禁じられているので、できなかった。
世の中には自分の想像もつかない、いろんな境遇の人がいるもんだなと改めて知ることができた。
彼が無事に解放され、夢に向かって突き進んでくれていることを祈りたいと思う。
王将食いてーなー
彼が呟いていたこの言葉が妙に頭の中に残っている。