読書なんか無理してしなくてええんやで
池上彰や佐藤優などの影響から、教養を身につけようという意識が高まったと思う。
一見仕事に直接関係なさそうな歴史、哲学、数学などを勉強する人が増えたんじゃないだろうか。
そういう僕も例に漏れず、金にならなそうな本をちょくちょく読んでいる。
ただ、最近はあまり意味がないと思えてきた。
面白くない小難しい本を無理して読んでも、読んだ直後ですら内容はあまり頭に残らない。
何度か読み返し、頭のなかで反復作業をして初めて本は血肉になる。
そこまで興味がないもの、必要でもない本を何度も読み返すのは難しい。
じゃあ面白いと思える本を読めばいいのだけど、そう思えることは少ない。
この面白いと思える範囲が広い人ほど読書の才能があり、狭いほど才能がない。
どうやら僕には知的好奇心が欠けていて、読書をこなす能力がないようだ。
知的好奇心があるから読書に意味が出てくるのであって、それがない人は読書をしてもザルに水を流すようなもの。
読書は嫌ならしなくていいのだ。
もちろん面白くなくても、仕事や生活に必要な知識なら別のモチベーションが働くので、そういう読書は効果はある。
でも、義務感やファッション感覚で読書しても得られるものは少ない。
僕はコンプレックスが強いので賢いと思われたくて、ついつい小難しい本を手に取っていた。
もうそれはやめようと思う。
好きな漫画を読んでるときのように、早く次のページをめくりたくなるような状態じゃないと駄目なのだ。
ページを進めることにノルマを感じるような読書はもうしない。